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テキストと過去問だけでも大変なのに、六法まで買った方がいいの?
教材が増えると、お金がかかるうえに、全部使いこなせるかも気になりますよね。
先に答えると、必要な条文を手元の教材で確認できるなら、紙の六法を必ず買い足す必要はありません。
ただし、条文を確かめながら復習する勉強まで省いてよい、という意味ではないんです。
受験勉強中は、六法を開かない日がほとんどありませんでした。
この記事では、六法を買い足すか迷っている方に向けて、選ぶときの確認点と、合格まで続けていた具体的な使い方を紹介します。
この記事でわかること
- 紙の六法を買い足すかの判断の目安
- 合格者が続けていた六法の復習手順
- 六法を選ぶときに確認したいこと
- 今の六法の候補と、それぞれの違い
行政書士の六法はいらない?買い足すかは手元の教材で判断

紙の六法を別に1冊買うかは、今使っている教材で条文をどこまで確認できるかで決まります。
| 手元の教材の状況 | 考え方 |
|---|---|
| 講座付属の条文集などで確認できる | 収録範囲と使いやすさを確かめ、重複購入は急がない |
| テキストには条文の一部しか載っていない | 省略された箇所や前後の条文を確認できる手段を用意する |
| 紙に書き込みながら復習したい | 紙の六法が候補になる |
紙の六法を買わない場合は、デジタル庁が運営するe-Gov法令検索で、条文を無料で確認する方法もあるんです。
条文を確認するときの注意
- 試験で問われるのは、試験を実施する年度の4月1日時点で施行されている法令
- e-Govでは、表示している条文がいつ時点のものかを確かめる
- 六法は、基本テキストの代わりにはならない
制度の意味や全体像はテキストで理解し、六法はその根拠になる条文を確かめる道具、と分けて考えると迷いにくくなります。
基本テキストと六法の役割の違いや、市販テキストを買い足すかの考え方は、行政書士 テキストいらないは危険?合格した私の結論に書いています。
では、紙の六法は、実際の勉強でどのように役立ったのでしょうか。
理由を、実際に使っていた場面ごとに紹介します。
毎日のように六法を開いていた理由3つ

勉強を始めたばかりの頃は、六法を開いても、こんな状態でした。
- 条文を探すだけで時間がかかる
- 言い回しが独特で、内容が頭に入ってこない
- 分厚すぎて、読む気になれない
それでも開き続けたのは、問題を解くたびに、条文で確かめたいことが出てきたからです。
過去問の選択肢と条文を見比べるため
過去問を解いていると、知っているはずの知識なのに、選択肢の言い回しで迷うことがあります。
一文の中に「ただし」や「この限りでない」が続くと、どこまでが原則でどこからが例外なのか、つかみにくいですよね。
そこで、迷った選択肢が出てきたら六法でその条文を開き、選択肢の言葉と一つずつ見比べていました。
条文と見比べるときに確認すること
- 選択肢と条文で、主語や対象が同じか
- 「できる」「しなければならない」などの語尾
- 「ただし」以下の例外が入れ替わっていないか
テキストの言い換えにだけ慣れていると、条文に近い表現で問われたときに戸惑いやすくなります。
こうして見比べるうちに、問題文を読んだときに「この言い回しは六法で見た」と気づくようになっていきました。
似た制度や前後の条文を確認するため
テキストは理解しやすいように内容が整理されているぶん、その条文が法律全体のどこにあるのかは見えにくくなりがちです。
六法で前後の条文まで目を通すと、似た制度との違いや、条文同士のつながりに気づきやすくなります。
テキストでは分かったつもりでも、六法で前後の条文を見ると「あれ?ここにつながっていたんだ」と気づくことがありました。
たとえば行政法では、行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法の似た規定を見比べると、それぞれの違いを整理しやすくなります。
三つの法律の整理のしかたや、印刷した条文に書き込みながら進める勉強法は、行政書士の行政法勉強法|苦手から得意になった体験談にまとめました。
記述式で使う言葉や要件を整理するため
記述式では、問われた内容に応じて、必要な要件や結論を40字程度にまとめます。
たとえば民法で「誰が、誰に、何を請求できるのか」を考えるときも、条文に戻って要件と効果を確かめていました。
民法177条も、過去問で登記や第三者の問題にあたるたびに戻った条文の一つです。
受講していた通信講座でも、「第三者対抗要件」という言葉が何度も出てきました。
ただ、「第三者対抗要件」は解説で使われる言葉で、条文にそのまま書かれているわけではありません。
条文で「登記をしなければ、第三者に対抗することができない」という要件と効果を確かめ、講義やテキストの言葉と結びつけておく、という使い方です。
記述式で六法を使うときの注意
- 条文を確認しただけで、答案が書けるようになるわけではない
- 40字にまとめる練習は、記述式の問題集や答練で別に積み重ねる
六法はどう使う?合格者が続けていた復習の手順

ここからは、私が実際に続けていた六法の使い方を紹介します。
最初からきれいに使えていたわけではなく、問題を解いては条文へ戻ることを繰り返すうちに、少しずつ自分だけの六法になっていきました。
問題を解いたら、根拠になった条文へ戻る
過去問や答練で出た条文は、すぐに思い出せなければ、必ず六法で読み返していました。
「あれ、この条文どこだったかな」と迷ったものは、該当する条文に印をつけておきます。
次に同じ条文を見たとき、「ここは前も迷ったところだ」と思い出しやすくなるからです。
過去問に取り組む年数の目安や、繰り返し解くときの復習方法は、こちらの記事にまとめています。
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行政書士の過去問は何年分?5年で足りるか合格者が解説
迷った言葉に印をつけ、比較する条文をメモする
何度も見る条文は、付箋やマーカーで区別していました。
マーカーを引くだけでなく、条文の近くに「この条文を見たら〇条も確認する」と短いメモも残していました。
▼民法485条(弁済の費用)の上に、民法558条もあわせて確認するとメモした部分です。

写真では、条文の上に手書きした「558条」のメモと矢印を見てください。
このように、似ている制度や比較したい条文は、セットで見るようにしていました。
勉強が進むと、よく見る条文がすぐ開ける状態になり、復習のスピードも上がっていきます。
最初から全部読もうとしない
あの分厚い本を最初から読むのは無理そう……
最初から通読しようとすると、気が重くなりますよね。
まずは、解いた問題に関係する条文だけを開くところからで十分です。
▼憲法57条(会議の公開)のページです。

赤ペンで囲んでいるのは、「出席議員の三分の二」と「出席議員の五分の一」の部分です。
どちらも大事な数字なので、問題で出てきたところに印をつけていました。
最初は「こんな分厚い六法、本当に使うの?」と思っていました。
でも、気づけば付箋とマーカーだらけになり、試験が終わる頃には手垢でかなり汚れていましたよ。
使い続けるうちに、調べるための道具だった六法が、最後の方は読み物のように読めるようになっていました。
ただ、それは毎日少しずつ開いた結果なので、初めから通読を目指す必要はありません。
行政書士の六法選びで確認したいこと

紙の六法を買うと決めたら、次の3つを確認しておくと選びやすくなります。
必要な法令が収録されているか
まずは、行政書士試験の主要科目に関する法令が収録されているかを確認しましょう。
行政書士試験で確認したい主な法令
- 憲法
- 民法
- 行政法(行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法・国家賠償法・地方自治法など)
- 商法、会社法
- 基礎知識の諸法令(行政書士法・住民基本台帳法・戸籍法・個人情報保護法など)
一方で、基礎知識で問われる行政書士法や住民基本台帳法などは、六法によって載っていなかったり、一部だけの収録だったりします。
一般向けの六法を使う場合は、足りない法令を講座のテキストやe-Gov法令検索で補う、という組み合わせでも勉強は進められます。
買う前に、出版社の公式サイトにある収録法令の一覧を見ておくと確実です。
受験年度の法改正に対応しているか
行政書士試験の法令は、試験を実施する年度の4月1日時点で施行されているものから出題されます。
たとえば2027年度試験に向けて使うなら、表紙に「2027」や「令和9年版」とある版がひとつの目安です。
ただ、どの時点までの改正が反映されているかは版ごとに違うので、出版社の案内で確かめておきましょう。
古い版を使うときの注意
- 改正前の条文のまま覚えてしまうことがある
- 受験年度の出題基準とずれることがある
受講中の講座で法改正の情報が案内される場合は、その情報とあわせて確認すると、古い版との違いにも気づきやすくなります。
文字の大きさや書き込みやすさは合うか
内容が良くても、文字が小さすぎたり重すぎたりすると、だんだん開くのが面倒になります。
使い続けやすい六法のポイント
- 文字が読みやすい
- 持ち運べる大きさと重さ
- 書き込みや付箋を貼る余白がある
受験中は、図書館や近所の学習室へ行くときも、六法を必ず持ち歩いていました。
毎日のように開くものなので、家で使うのか、持ち歩くのかも考えて選んでみてください。
行政書士の勉強に使う六法の候補

私が受験勉強で使っていたのは、通信講座で「判例六法を使うとよい」と言われて選んだ、三省堂の模範六法です。
ここでは模範六法を含め、判例の掲載やサイズに違いのある4冊を紹介します。
| 六法 | 向いている使い方 | 判例 | 版・価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 三省堂 模範六法 | 条文と判例をまとめて確認したい | あり | 2027 令和9年版・7,700円 |
| 三省堂 デイリー六法 | 小型で持ち歩きながら条文を確認したい | なし | 2027 令和9年版・2,530円 |
| 有斐閣 ポケット六法 | 小型で持ち歩きながら条文を確認したい | なし | 令和9年版・2,640円 |
| LEC 行政書士 合格六法 | 行政書士試験の法令に絞り、書き込みながら仕上げたい | なし(書き込む余白あり) | 2026年度試験対応版・4冊合計7,700円 |
出典:三省堂・有斐閣・LEC公式サイト(2026年11月4日確認)
三省堂 模範六法
模範六法は、条文と一緒に判例の要旨まで確認できる、判例付きの六法です。
三省堂の公式サイトでは、2026年版で判例14,953件・法令375件と案内されています。
受験当時も、過去問で判例の知識を問われたときに、条文とあわせて確認していました。
A5判で、2026年版は約2.2kgと大きめなので、持ち歩く場合は重さも確かめておくと安心です。
三省堂 デイリー六法
デイリー六法は、B6判の小型で、持ち歩きながら条文を確認したい人向けです。
判例は載っていないため、講座のテキストや問題集の解説で補いながら使うことになります。
公式の収録法令一覧では、行政書士法と住民基本台帳法は見当たりませんでした。
有斐閣 ポケット六法
ポケット六法も、法律の学習で定番の小型六法です。
判例は載っておらず、戸籍法や個人情報保護法は一部だけの収録(抄録)になっています。
LEC 行政書士 合格六法
参照:LEC
行政書士試験に絞った六法を選びたいなら、LECの合格六法が候補になります。
B5判の大きめのサイズで余白が広く、講義のメモや過去問、判例を書き込みながら自分用に仕上げていく作りです。
憲法・行政法、民法、商法・会社法、基礎知識の4冊に分かれていて、2026年度試験対応版は4冊そろえると7,700円(税込)でした。
参照:LEC
買うときは、受験年度に対応した版かをLECのページで確認してください。
条文を読んでも分からないときは、解説に戻ってみる

六法を開いてみたものの、何を読んでも意味がつかめない。
同じところで何度も止まって、勉強が前に進まないこともあると思います。
何度読んでも理解できないと、自信がなくなってしまいますよね。
そんなときは、まず手元のテキストの図解や具体例に戻ってみてください。
条文だけでは見えにくかった「誰が、何をする場面なのか」を整理する助けになります。
それでも分からないときは、今の学習方法に合わせて、次のような補い方もあります。
- 受講中なら、その範囲の講義を見直す
- 質問サポートがある講座なら、回数や方法などの条件を確認して使う
- 独学で同じところにつまずくなら、講義を無料で試してみる
受験中はクレアールの通信講座を利用し、講座のテキストと六法を行き来しながら勉強していました。
クレアールの教材の中身や、私が実際に受講して感じたことは、こちらの記事にまとめています。
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クレアール行政書士の評判|テキストは薄い?合格した私の体験談
ほかの通信講座とも、料金や教材、質問サポート、無料体験を見比べたい人は、比較記事も参考にしてみてください。
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行政書士予備校おすすめ8選|タイプ別の一覧表【2027】
気になる講座があれば、まずは資料で教材や学習の進め方を確かめ、無料体験があれば講義の説明も聞いてみてください。
\質問無制限・記述式の添削指導つき/
行政書士の六法はいらない?毎日使った合格者の結論まとめ

紙の六法を別に買うかどうかは、手元の教材で必要な条文を確認できるかで判断できます。
ただ、六法を買うかどうかと、条文を確かめながら復習することは、分けて考えたいところです。
この記事のポイント
- 紙の六法を買い足すかは、手元の教材しだい
- 条文を確認しながら復習することは大切
- 使うなら、問題で迷った条文から開いてみる
最初は条文を探すだけでも一苦労でしたが、問題を解くたびに開くうちに、六法は試験直前まで頼れる一冊になりました。
最初から六法を使いこなせなくても大丈夫。
まずは今日解いた問題の条文を一つ、手元の六法や条文集で確かめるところから始めてみてください。


