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基本情報技術者試験の合格率は、2019年度の25.7%に対し、2025年度は38.3%でした。
ただし、合格率が上がったことだけで「問題が簡単になった」「誰でも短期間で受かる」とは判断できません。
2023年4月に試験の構成と受験の仕組みが変わり、学習計画は立てやすくなりましたが、科目A・Bそれぞれへの対策は必要です。
この記事でわかること
- 年度別・月別の合格率と難易度の見方
- 制度変更後も難しいと感じる理由3つ
- 科目A・Bの対策と教材の選び方
基本情報技術者試験の合格率と難易度の推移
まずは年度全体の合格率を比べ、月ごとの数字と混同しないように見ていきましょう。
| 試験実施年度 | 合格率 |
| 2016年度(平成28年度) | 26.6% |
| 2017年度(平成29年度) | 22.1% |
| 2018年度(平成30年度) | 25.6% |
| 2019年度(令和元年度) | 25.7% |
| 2020年度(令和2年度) | 48.1% |
| 2021年度(令和3年度) | 40.7% |
| 2022年度(令和4年度) | 37.4% |
| 2023年度(令和5年度) | 47.1% |
| 2024年度(令和6年度) | 40.8% |
| 2025年度(令和7年度) | 38.3% |
| 2026年度(令和8年度)4〜9月累計 | 39.6% |
出典:IPA「基本情報技術者試験の統計情報」・全試験区分の推移表
2026年度の39.6%は4〜9月の途中集計なので、過去の年度全体の数値と期間が異なります。
2020年度は感染症の影響による試験日程の変更もあったため、合格率の変化をそのまま問題の難易度の変化と捉えるのは避けたいところ。
2026年の最新月は41.9%
| 2026年の実施月 | 合格率 |
| 4月 | 33.4% |
| 5月 | 40.3% |
| 6月 | 40.3% |
| 7月 | 41.3% |
| 8月 | 41.7% |
| 9月 | 41.9% |
出典:IPA「基本情報技術者試験の統計情報」・全試験区分の推移表
2026年4月は33.4%でしたが、9月は41.9%で、「最近はずっと30%台」「今後も下がり続ける」とは言い切れません。
受験者の経験や準備状況も月によって異なるため、合格率は学習計画を考える目安として使いましょう。
簡単になったといわれる制度上の変化3つ
合格率の上昇の原因を数字だけで特定することはできませんが、受験のしやすさや対策の立て方は変わっています。
自分の準備に合わせて受験日を選べる
2023年4月から通年実施となり、会場の空き状況に合わせて受験日を選べるようになりました。
決まった春・秋の試験日に合わせるよりも、学習の進み具合を見て日程を決めやすい仕組みです。
ただし、再受験には前回の受験日の翌日から起算して30日を超える必要があるため、落ちた翌日に受け直せるわけではありません。
また、2026年12月28日以降は試験システムの切替えに伴う休止が予定されているため、受験日を決める前にIPAの最新案内を確認してください。
申込みの仕組みや受験日の決め方は、基本情報技術者の試験日を解説した記事で確認できます。
科目A・Bの合計試験時間が190分になった
現行の科目Aは90分・60問、科目Bは100分・20問で、合計試験時間は190分です。
旧制度の午前・午後を合わせた300分から短くなりましたが、科目Bでは限られた時間で処理の流れを読み取る練習が欠かせません。
20問を100分で解くなら、単純平均で1問5分が時間配分の目安になります。
科目Bで重点的に学ぶ分野が明確になった
- アルゴリズムとプログラミング:出題割合は8割を想定
- 情報セキュリティ:出題割合は2割を想定
擬似言語を使うアルゴリズム問題が中心なので、変数や配列の動きを追う練習に時間を割きやすい構成です。
一方、科目AではIT全般の知識が問われるため、科目Bの2分野だけを勉強すればよいという意味ではありません。
試験時間・問題数はIPAの試験概要、出題割合はIPAの科目Bに関する説明で確認できます。
合格率が上がっても難しいと感じる理由3つ
「合格率は以前より高いのに、自分には難しい」と感じたら、どこで手が止まるのかを分けて考えてみてください。
科目Aの学習範囲が広い
- ネットワークやデータベースの仕組み
- 情報セキュリティの基本
- コンピュータの計算や処理
- 企業活動・マネジメントに関する知識
用語を覚えるだけでなく、似た概念の違いや計算方法まで理解する必要があり、初学者は復習に時間がかかりがちです。
科目Bは答えの暗記だけでは対応しにくい
解説を読んで納得できても、自分で変数の値や繰り返しの条件を追えなければ、初めて見る問題で迷ってしまいます。
科目Aの勉強が進んでいても、科目Bで手が止まることはあります。
Xでも、このような声が見受けられます。
基本情報技術者試験、受けに行ったんだけど落ちて鬱
— かいまる (@Kaimaru0630) April 5, 2026
科目Bがダメでした
学習の出発点が人によって違う
プログラミング経験がある人と、IT用語から学び始める人では、同じ内容にかかる時間が異なります。
他の受験者の「短期間で合格した」という話に合わせるより、公開問題を解いて自分の苦手を確かめる方が計画を立てやすくなります。
基本情報技術者試験の合格に向けた対策3つ
科目Aは問題演習と解説を往復する
参考書を読み終えることを目標にせず、学んだ範囲の問題を解き、間違えた理由を解説や参考書に戻って確認しましょう。
選択肢の答えだけを覚えず、「なぜ他の選択肢は違うのか」まで説明できるかが復習の目安になります。
科目Bはトレースと時間配分を練習する
最初は時間を気にせず、変数や配列の値を紙に書き出して処理を追ってみてください。
流れが分かるようになってから時間を測り、解説を見ずに解ける問題を少しずつ増やすと取り組みやすくなります。
科目Bの演習教材を探している方は、予想問題集と無料PDFの違いをまとめた記事で、練習したい内容に合うものを比較できます。
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基本情報技術者試験科目B予想問題【完全版】
苦手に合う教材を選び、毎日少しずつ続ける
参考書を何冊も買い足す前に、用語の理解、擬似言語の読み方、初見問題の演習のどこを補いたいか整理しましょう。
図解で基礎を学ぶ参考書と、科目Bの処理を追う解説書では役割が違います。
教材の違いを見比べたい方は、下の記事で基礎用の参考書・科目Bの解説書・問題集を比較し、自分に必要な1冊を選べます。
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基本情報技術者おすすめ参考書 2026タイプ別ガイド
まとまった時間が取れない日も、間違えた問題を1問解き直すなど、短い復習を積み重ねてみてください。
合格基準は科目A・Bそれぞれ評価点600点以上で、正答率6割と単純に同じではありません。
点数と合否の関係が気になる方は、600点以上でも不合格になるケースを整理した記事を参考にしてください。
合格率が上がると資格の価値も下がる?
合格率の上下だけで、資格の価値や企業での評価が決まるわけではありません。
ITエンジニアに必要な基礎を学ぶ試験
IPAは基本情報技術者試験を「ITエンジニアの登竜門」と位置づけています。
2027年度からは試験制度が変わり、試験区分は次のように再編される予定です。
| 試験区分 | 新制度での扱い | 開始時期(予定) |
| ITパスポート試験 | 内容を見直して継続 | 2027年度春頃 |
| 情報セキュリティマネジメント試験 | 継続 | 2027年度春頃 |
| 基本情報技術者試験 | 継続(科目A免除制度も変更予定なし) | 2027年度春頃 |
| データマネジメント試験(仮称) | 新設(ITパスポートの次のステップ) | 2027年度夏頃〜秋頃 |
| プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称) マネジメント/データ・AI/システム | 新設(応用情報・高度試験を再編) | 2027年度夏頃〜秋頃 |
| 情報処理安全確保支援士試験 | 一部変更して継続 | 2027年度夏頃〜秋頃 |
出典:IPA「新試験制度」の公式発表(2026年10月25日確認)
今の応用情報技術者試験と高度試験は、新制度ではプロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の3区分にまとめ直される予定です。
応用情報技術者試験のこれからは、応用情報技術者試験はなくなる?2026年度終了と2027年の新制度で詳しくまとめています。
基本情報技術者試験は新制度でも残るため、ITの基礎を確かめる試験としての役割は続きます。
資格取得を目指して学んだ知識を、プログラムの作成や業務上の課題の理解にどう使えるかも大切です。
採用や資格手当での扱いは企業によって異なるため、「合格すれば就職できる」「評価はどこでも変わらない」と一律には言えません。
未経験からIT転職を目指す場合に、資格をどう活かすかと、転職相談を進める順番は、こちらで整理しています。
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基本情報技術者は転職に有利?未経験からIT転職する順番
なお、2027年度春頃には新制度への移行が予定されていますが、IPAは基本情報について、問う知識・技能の範囲そのものは変更しないと説明しています。
制度変更の予定はIPAの公式発表で確認し、受験時期に対応した教材を選びましょう。
基本情報技術者試験は簡単になった?合格率と難易度【2026】まとめ
- 合格率は2019年度25.7%、2025年度38.3%で、比較する期間によって見え方が変わる
- 2026年9月は41.9%だが、合格率だけで自分の合格可能性は判断できない
- 科目Aの知識と科目Bの処理を追う力を、それぞれ問題演習で確認する
勉強を進めるときは、次のような状態になっていないか確認してみてください。
- 参考書を読むだけで、問題を解いていない
- 苦手な分野を後回しにしたままにしている
- 他人の勉強期間に合わせて、理解を確認せず急いでいる
まずは公開問題を解き、足りない分野を補う教材を選ぶところから始めてみてください。
基礎から学び直す本と科目Bの演習教材を比較したい方は、こちらで目的別の選び方を確認できます。
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基本情報技術者おすすめ参考書 2026タイプ別ガイド